和道

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更新日 2010-09-27 | 作成日 2008-02-19

美しく暮らし、美しく生きる
和のたしなみ

 私たち日本人は、穏やかに移り変わる季節の中で自然を尊ぶ心を育み、その心を衣・食・住・遊に映し、繊細で美しい「生活文化」を作りあげてきました。また古来より外来からの習俗や文物も、そのまま取り込むのではなく日本の風土に沿う形に整え、心地よいやわらぎの形に洗練させる知恵がありました。しかし、明治時代以降、急速な文明の発達に伴い、生活のスタイルは大きく変わり、日本人のメンタリティの基盤となっていた生活文化の伝承が失われつつあります。

 本来、文明と文化は相補的役割を果たすものであり文明社会の秩序が保たれるためには文明の発達に見合うだけの文化の発達が不可欠なのです。真に豊かな社会は文明と文化のバランスが必要です。現代日本の混乱はこのバランスが大きく崩れてしまったことにあり、今日の物質主義、拝金主義、経済優先主義が蔓延してしまった大きな原因もここにあるのだと思います。


 「和道」は日本人が長い間培ってきた大いなるものに対する畏敬の気持ち取り戻す。良質な食の体系を見直す。刻々と移り変わる物質情報に振り回されず、知的に自己抑制し、品格のある生き方をする。自我を抑制して他者を思いやる心を大切にする。心を込めて人をもてなす。
 かつてのこんな日本人の姿を、家庭の中から取り戻すことをめざしています。「和道」とは簡素で価値ある美しい暮らし方、美しく生きる指針でもあります。 目まぐるしく移り変わる情報や価値観に惑わされることなく、物事の本質が見極められる教養を身に付け、穏やかで満ち足りた人生をおくりたいものです。

                                       和道 廣瀬輝子